原作は、1908年に出版されたカナダの作家ルーシー・Ｍ・モンゴメリーの代表作。主人公、アン・シャーリーの豊かな感情表現と夢見がちな独特のキャラクターは、出版から110年以上を経た今でも、世界中の人々に愛されています。

その名作「赤毛のアン」が、ノーマン・キャンベル（音楽）、ドナルド・ハーロン（台本・歌詞）の手により、ミュージカルとして初演されたのは1965年。以来、半世紀以上に亘って、アンの故郷 プリンス・エドワード島 シャーロットタウン・フェスティバルのメインイベントとして上演され続けてきました。
四季では1980年に、浅利慶太の演出で東京・日生劇場にて初演。以来、繰り返し上演されてきました。パステルカラーに彩られた賑やかなダンス場面、グリーン・ゲイブルズの居間でのマシューとマリラのこころに沁みる静かな会話など、“赤毛のアン”ファンのみならず、多くの観客の心をしっかりととらえ、本家本元のカナダ人スタッフからも「世界で最高のアン！」と絶賛されています。

美しい村アヴォンリーの自然に囲まれ、人々の中で成長してゆくアンの姿を笑いと涙で綴ったミュージカル『赤毛のアン』。幕が上がると、そこには抜けるような青空と爽やかな風の吹くプリンス・エドワード島の世界が広がり、伸びやかな歌とダンスで彩られたアンの物語が目の前に蘇ります。

2024年は、ルーシー・Ｍ・モンゴメリー生誕150周年という記念すべき年です。人生とまっすぐに向きあいながら、その個性を開花させ、生きる喜びを私たちに教えてくれるミュージカル『赤毛のアン』に、どうぞご期待ください。